- 2016-3-8
- コラム
記事提供元:心と体のストレスケアマガジンWASA-V
ヘルスプロデューサー園部美津子が健康情報や現代の社会人が抱える悩み、ストレスなどに着目しながら、生涯あなたらしく健康的にイキイキと過ごしていくための「ちょっとした習慣」をご提案します。
ある時期一気に注目されて以来、今では当たり前のようにテレビや雑誌をはじめ、スーパーマーケットやドラッグストアなど、生活のいたるところで目につく酵素系商品。しかし、単純に「酵素=体に良い」という意識で取り入れ方を間違えてしまうと、逆に体に負担をかけてしまうことがあります。今回は、<酵素>の役割をお伝えするとともに、取り入れるときの注意点などをご紹介します。
◆酵素と役割
酵素とは、生物の細胞内で作られるたんぱく質性の触媒として機能する<分子>のこと。人間が食べたものを消化したり、それらを吸収して代謝したりと、酵素は人間の生命維持や活動に必要不可欠な役割を果たしています。
酵素というと、すぐに野菜や果物などの食べ物に含まれる<食物酵素>が頭に浮かんでくるかもしれません。でも、人間のカラダの中でも<体内酵素>という酵素が毎日作り出されているんです。実はあまり知られていない酵素について、詳しくご紹介していきますね。
◆体内には約5000種類の酵素が存在
一口に酵素と言っても、たくさんの種類が存在します。体内酵素は人間の肝臓や膵臓、腸内などで作られていますが、食べた物を消化して栄養に変える<消化酵素>と、代謝をつかさどる<代謝酵素>の2種類に大別されます。さらには、胃の中に入ってきたものを消化するもの、筋肉を動かすものなど、一つの酵素が決まった場所で既定の働きをしています。そのため、人間のカラダの中にはそれぞれが別の働きを担っている約5000種類以上の酵素が存在することになるのです。
◆たとえるなら、酵素はカラダをつくる<大工さん>
家を建てるときは建材や道具が必要になりますね。でも、建材や道具があるだけでは家は建ちません。それらを使って建築作業をしてくれる<大工さん>が必要になります。同じように、人間が生命の維持や活動をするためには糖質、たんぱく質、脂質、ビタミンやミネラルなどの<栄養素>が必要で、それらを分解・合成する<酵素>が大工さんのような働きをしてくれるのです。
大工さんたちが的確な仕事をすれば、安心安全で長持ちし、使いやすくて住みやすい立派な家ができるのと同様に、酵素が適切に働いてくれれば、ちょっとやそっとのことでは体調を崩さない、健康的なカラダを保つことができます。逆に、大工さんの人数が不足し、十分な働きができないと良い家が建たないのと同じように、酵素の数が少なく働きも鈍ければ、健康的なバランスを保つことが難しくなります。
大工さんは古い家を新しくリフォームしてくれますよね。酵素もまた同じように、カラダの調子が悪ければ元気になるよう働いてくれるのです。
◆体内酵素の量=寿命
人間(生物)が一生の間に作ることができる総量は限られていて、加齢とともに減少するほか日々の活動でも消費されます。また、年を重ねると風邪が治りにくくなることや、見た目も体力も若いころに比べて衰えていくのにも酵素が影響しているのです。健康なカラダは酵素の量と働きが深く関係しているので、毎日の食生活で酵素を積極的に取り入れていきたいものです。
◆まとめ
いつまでも若々しく、心身ともに元気でエネルギーを感じられる人は、日ごろの生活習慣で酵素を無駄遣いせず、食事から酵素を多く取り入れられるちょっとした工夫ができているのかもしれませんね。体内で作られる酵素の数を増やすことはできませんが、日々酵素を節約し、日頃の食事から摂取することで有効に活用?することができます。肌や髪などをいつまでも若々しく保ち、ストレスに打ち勝つ内側からのエネルギーを作るために欠かせない酵素は、その量が多いに越したことはありません。次回は酵素の節約方法や賢く取り入れるための具体的な方法をご紹介します。
今回お伝えしたい「健康なココロとカラダづくりに意識したいちょっとした習慣」は、≪流行に流されない≫ということ。度々メディアで「今流行りの○○!」という特集で健康作りに良いとされる食品や栄養素が取り上げられていますが、せっかく良いものでも一時的なもので終わってしまい、今回の酵素同様「そういえばそんなことも言われていたよね・・・」という過去のものと化してしまうものが本当に多いですね。しかし酵素はあなたが生きていく上でとても大切なパートナーです!次回のコラムで、「これならできる!」というあなたに合う酵素との付き合い方を見つけてくださいね。あなたの毎日がいまよりも健康で幸せになりますように♪
◆プロフィール
園部美津子(そのべみつこ):ヘルスプロデューサー
大学入学と同時に大手フィットネスクラブでアルバイトを開始。スタジオインストラクター、パーソナルトレーナーとして人の健康をサポートする仕事に魅力を感じ、卒業と同時にフリーランスに。格闘技エクササイズ団体BRAFTに所属し、スタジオインストラクターとして活動するだけではなく、各種プログラム開発や新人インストラクターの育成、社内研修などを担当。フィットネスモデルとしても活動し、トレーニング本のメーンモデルなども務める。また、はフィットネスクラブだけではなく、大手商社や大手メーカーの出張トレーナーとしても活動中。
並行して、自身が体調を崩したことをきっかけに食生活の大切さを実感し、アメリカ・ニューヨーク市で「healthyなライフスタイル」を広める団体KD KITCHENで食事学を学び、認定インストラクターとなる。自身が開催するクラスは、「ヘルシーだけど満足感もある、美味しくおしゃれなレシピが自宅で簡単に作れるようになる」と、女性だけではなく男性にも好評で、全体のリピート率は9割を誇る。現在は運動指導者と食事指導者双方顔を持ち、一人でも多くの人のココロとカラダを健康的に幸せにしていくために、健康に関する幅広い啓蒙活動に力を入れている。
◇ヘルスプロデューサー園部美津子が開催する<325’s KD KITCHEN>
情報の詳細は→http://ameblo.jp/micco325/
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・Instagram @mitsukosnb
・Twitter @mitsukox325x
本記事の引用元:心と体のストレスケアマガジンWASA-V・食習慣を変えるだけで生涯勝ち組!~健康なココロとカラダづくりに意識したいちょっとした習慣~