Vol.1 アスリートタイアップで失敗しがちな○○なこと

文: 朝倉新

Vol.1 アスリートタイアップで失敗しがちな○○なこと

スポーツ市場で販売計画を考えるにあたって皆様が一度は試している“アスリートタイアップ”ですが実際には商品を配っただけで終わってしまった、愛用してくれているがマネジメント会社、所属団体の関係上肖像権が一切使えない、選手にお願いしていた仕事の約束を守ってもらえなかったなど“効果” が見えないまま頓挫してしまっているケースは多いのではないでしょうか?
今回は失敗しないアスリートタイアップの方法について記載致します。

ケース1 選手に商品を渡しただけで目に見える効果を感じることが出来なかった

スポーツ系のPR会社を使わずに自社の関係値でサンプリングしている会社様からは上記のような御意見を過去に多くお聞きしていますが残念ながら“問題点”は商品提供企業様にあると思っております。通常弊社でサンプリングを実行する際は必ず「目的」を明確にして実行します。

例えば新商品を発表前に消費者の声としてのアンケートをする為のサンプリングであったり
キャンペーン中の口コミ(ブログやSNSでの紹介)の為のサンプリングであったり
展示会のゲストやイベント出演に絡めたサンプリングなど販売にまで結びつけていくのであれば年間契約をしてチラシ、販促物への掲載にも繋げていきます。

何故商品を提供するのか?

商品提供企業様としては応援したい気持ちはもちろんありますが“企業”として販売促進に繋げなければいけません。しかしながら目的を示さないままの商品提供はアスリートにも混乱をもたらすだけで企業目線の商品提供したのだから宣伝するはずだ、あわよくば買ってくれるのでは?

商品を提供したのに何故連絡がまったくないのだ!となぜか苛立ちだけが残る結果になってはいないでしょうか?

アスリートはスポーツのプロフェッショナルであってビジネスのプロフェッショナルではありません。企業側のビジネスマンがオリンピックにいきなり出場出来ないのと同様、ビジネス的な土台がないので意図を伝えなければいけませんし、意図を伝えるだけでも実行とはなりません。

では、どうしたら良いのか?

それは彼ら彼女らが普段の競技生活の中で自然と出来る範囲で最大限にメリットを返して頂ければ良いのです。イベントへの出演/格闘技などのチケット販売のある選手にとっては営業機会になります。栄養サポート/普段の体つくりを商品やサービスを使って実施することで競技能力向上を実現。※サポートの内容、風景を販促活動に使用(WEB掲載、メディア掲載 等)
他にも多くの方法はありますが選手のメリットになる形で結果的に企業側の販促活動に繋がることが双方にとって一番良い形だと思っています。

スポーツ選手とのタイアップ企画がなかなか上手くいかなかった企業様はもう一度「目的」を考えて企画を考え直してはいかがでしょうか?

いいね!でスポ流最新情報GET

この記事の著者

朝倉 新

朝倉 新

株式会社Keep up 代表取締役
一般社団法人アスリートエール理事

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る