Vol.2 アスリートタイアップで失敗しがちな○○なこと

文: 朝倉新

Vol.2 アスリートタイアップで失敗しがちな○○なこと

スポーツ市場で販売計画を考えるにあたって皆様が一度は試している“アスリートタイアップ”ですが実際には商品を配っただけで終わってしまった、愛用してくれているがマネジメント会社、所属団体の関係上肖像権が一切使えない、選手にお願いしていた仕事の約束を守ってもらえなかったなど“効果” が見えないまま頓挫してしまっているケースは多いのではないでしょうか?
今回は失敗しないアスリートタイアップの方法について記載致します。

ケース2 商品提供はしているが肖像権が一切使えない?!

実は○○選手や○○選手も愛用しているんです!そのような御説明を頂く企業様は多くあります。「ちなみにWEBサイトや販促物に掲載が可能な選手などはいますでしょうか?」とお聞きすると今はいないですとの返答が返ってきます。

商品のブランドを作る上ではたしかに有名アスリートの名前は有効です。しかしながら、有効であるということはタレントさん同様に肖像権の費用が高額になります。

販売計画の予算として広告契約費用を組み込んでいる企業様には各マネジメント事務所と出演交渉をしてオリンピック金メダリストなどの契約調整も弊社はしておりますが広報予算がとれない企業様には有名アスリートでなくマイナー競技の選手達との契約を推奨しています。

理由としては
1      商品のストーリー作り
2      費用対効果

上記の2点がオススメのポイントになります。

まず1の商品のストーリー作りですが、売れる商品には必ず“ストーリー”があります。例えば、自身がアスリートとして世界で戦ってきたトレーニングノウハウを活かして、フィットネスマシンを開発、現在では多くのスポーツ施設や病院でも導入されている。こんな短い文章でもなんとなくイメージが伝わりませんか?商品の仕様や成分などの情報を説明されるよりも実際の体験談をストーリー化した方が人の心に届きやすいものです。特にスポーツ選手は苦難や怪我を乗り越えて結果を出していますので選手のエピソード重ねることでより商品の良さを引き出すことが可能です。

2つ目の費用対効果の部分についてはタレント価格とは違って、商品の良さや会社の理念に共感頂ければ実情に合わせて相談が可能です。(双方にメリットのある取り組み方と適正な条件決めは必須です)

有名アスリートとのタイアップを選択するか
マイナーアスリートとのタイアップを選択するか
事業・販売の予算計画を決めていくのにそれぞれのメリット、デメリットがありますので自社にとって必要なプランを今一度考え直してはいかがでしょうか?

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この記事の著者

朝倉 新

朝倉 新

株式会社Keep up 代表取締役
一般社団法人アスリートエール理事

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