- 2016-3-2
- コラム
記事提供元:心と体のストレスケアマガジンWASA-V
ヘルスプロデューサー園部美津子が健康情報や現代の社会人が抱える悩み、ストレスなどに着目しながら、生涯あなたらしく健康的にイキイキと過ごしていくための「ちょっとした習慣」をご提案します。
今回は、腸内フローラを元気に保つための具体的な食事方法をご紹介します。
腸内フローラに潜む腸内細菌たちは、あなたが口にしたもので良くも悪くも本当に素直に姿を変えてしまいます。ファストフードやコンビニ食品などを食べ続けていると、それに含まれる添加物の影響で元気の源である善玉菌はてきめんに減ってしまい、悪玉菌が優位になります。逆に、野菜や発酵食品を中心とした手作りの食事を続けていれば腸内環境は改善され、善玉菌が増加します。元気な腸内フローラのためにも、何気なく口にしている食べ物に意識を向けていきたいですね。
◆善玉菌は食事で増やすことができる!
食生活を改善していけば、個人差はありますが3日~1週間ほどで善玉菌優位の腸内環境になると言われています。そのための理想的な食生活は、野菜を積極的に取り入れていくことです。特に現代の社会人が不足しがちな生野菜は積極的に摂取していただきたいですね。‥などと言っている私の思いとは裏腹に、普段開催しているクッキングクラス内で女性の生徒さんから「生野菜のサラダは、カラダが冷えるから食べたくない」と言われることがあります。これは日本人独特の感覚です。野菜はカラダを冷やすものではなく、代謝を上げるために必要なもの。生野菜に含まれる豊富なビタミンやミネラルはカラダの熱を作る材料になります。また、野菜は食物繊維が豊富なことから善玉菌を優位にしたり、消化活動をサポートしたりすることで、食べた物からスムーズにエネルギーを作り出してくれます。
野菜の他にも海藻類、キノコ類、雑穀、発酵食品、豆類、フルーツを毎日積極的に摂取していきましょう。量に特別制限はありませんが、これらの食品の割合が多くなるに越したことはありません。普段摂取していなかった方は、最低でも1日で手のひら山盛り1杯分を目指しましょう!
◆中でもおススメは「オリゴ糖」
善玉菌を優位にするおススメの食材は「オリゴ糖」が含まれているもの。オリゴ糖はアスパラガス、玉ねぎ、キャベツ、ごぼう、バナナ、リンゴ、はちみつ、大豆類などに多く含まれていますので、その他の食材と一緒に意識して取り入れていきましょう。
◆腸内フローラのために避けたい食習慣
腸内細菌に良い食事を心掛けるにあたり、もう一つの考え方として「腸内細菌に悪い影響を及ぼす食事を減らす」ことを提案したいと思います。あなたの努力がより良い結果に繋がるように、次のことをできる限り避けていきましょう。
・コンビニやファミレス、ファストフード店での食事
・肉中心に偏った食生活
・清涼飲料水を多飲する
・アルコールの摂取
・砂糖や脂質が多く含まれた嗜好品の摂取
これらが既に習慣になり、「変えられない」「難しい」と口にする人は本当に多いですが、大丈夫、変えられないことはありません。私もこういった習慣から抜け出すまで苦労しましたが、少しずつでも変えていくことで必ず良い食習慣に導くことができますよ。あなたが「これならできるかも」という簡単なことから始めましょう!
◆過去の当たり前を変える<勇気>が健康への大きな一歩
あなたのいまのライフスタイルは、5年後、10年後の健康状態に確実に影響してきます。健康の鍵を握る腸内フローラを良い状態に保つバランスの良い食事や運動は「未来の自分への投資」。いくら良いと言われたことでも1回や2回では意味がありません。何よりも継続が大事。ここでポイントになるのは過去の当たり前を変える<勇気>を出すこと。あなたのカラダにとって悪影響を及ぼしている習慣に目を向けて、そこから勇気を出して良い方向へ変わろうと行動するのです。行動する中で大切なのは、何かを試した時に「自分自身を観察する」ということ。無理やり方向転換するのではなく、自分自身のココロとカラダの声にしっかりと耳を傾けながら、自分に合った方法を見つけていきましょう。そうでなければ、それがいくら一般的に良いと言われることであっても、本当の意味であなたは健康にはなれませんから。
食生活を変えたことで、あなたのカラダは喜んでいますか?あなたのココロは喜んでいますか?しっかりと向き合いながら実践してみてくださいね!
◆まとめ
たっぷりの野菜や海藻類、キノコ類、雑穀、発酵食品、豆類、フルーツを積極的に取り入れることで、あなたの健康づくりに大切なパートナー・腸内フローラを元気に保つことができます。これを期にもう一度、日ごろの食事を見直してみてくださいね!
次回は、野菜やフルーツに多く含まれている<酵素>に着目していきます。いまでは自然と耳にするようになった<酵素>ですが、「なんとなく」大事だということはわかるという方が多いのではないでしょうか?そんな気になる存在である<酵素>の役割や賢い取り入れ方などをご紹介しますね。
今回お伝えしたい「健康なココロとカラダづくりに意識したいちょっとした習慣」は、≪過去の当たり前を変える<勇気>を出し、<正しい選択>を繰り返していくこと≫です。長年自分に染みついた生活習慣を改善することは簡単なことではありません。そこには少なからずエネルギーが必要になります。「よし、これをやってみよう!」と取り組んだそのあと、元の楽な自分のスタイルに戻りたくなる瞬間が訪れます。そんな時に、過去の当たり前を変える勇気を出して、いま頑張って取り組んでいる新たなライフスタイルを続けていきましょう。ストレスを溜めないためには、制限ばかりして自分に厳しくしすぎないよう、ココロにゆとりを持ちながら、肩の力を抜いて、オンとオフのバランスをとっていくことが大切ですよ。頑張りすぎて自分らしさを見失わないようにしましょうね。あなたの毎日がいまよりも健康で幸せになりますように♪
◆プロフィール
園部美津子(そのべみつこ):ヘルスプロデューサー
大学入学と同時に大手フィットネスクラブでアルバイトを開始。スタジオインストラクター、パーソナルトレーナーとして人の健康をサポートする仕事に魅力を感じ、卒業と同時にフリーランスに。格闘技エクササイズ団体BRAFTに所属し、スタジオインストラクターとして活動するだけではなく、各種プログラム開発や新人トレーナーの育成、社内研修などを担当。フィットネスモデルとしても活動し、トレーニング本のメーンモデルなども務める。また、はフィットネスクラブだけではなく、大手商社や大手メーカーの出張トレーナーとしても活動中。
並行して、自身が体調を崩したことをきっかけに食生活の大切さを実感し、アメリカ・ニューヨーク市で「healthyなライフスタイル」を広める団体KD KITCHENで栄養学を学び、認定インストラクターとなる。自身が開催するクラスは、「ヘルシーだけど満足感もある、美味しくおしゃれなレシピが自宅で簡単に作れるようになる」と、女性だけではなく男性にも好評で、全体のリピート率は9割を誇る。現在は運動指導者と食事指導者双方顔を持ち、一人でも多くの人のココロとカラダを健康的に幸せにしていくために、健康に関する幅広い啓蒙活動に力を入れている。
◇ヘルスプロデューサー園部美津子が開催する<325’s KD KITCHEN>
情報の詳細は→http://ameblo.jp/micco325/
・Facebook www.facebook.com/kdkitchen.mitsuko
・Instagram @mitsukosnb
・Twitter @mitsukox325x
本記事の引用元:心と体のストレスケアマガジンWASA-V・食習慣を変えるだけで生涯勝ち組!~健康なココロとカラダづくりに意識したいちょっとした習慣~