- 2014-10-3
- 施設インタビュー
文: 小島沙穂
老舗スポーツクラブに新風を取り込みたい
「セサミスポーツクラブ 三鷹」
熊谷 嘉輝氏
1993年にオープンして以来、三鷹市民のトレーニングの場として長年愛され続けてきた「セサミスポーツクラブ三鷹」。豊富な機器を取りそろえ、利用者のライフスタイルに合わせたトレーニングを提供しています。今回は、インストラクターの熊谷 嘉輝氏に、プロショップの仕入れ担当者の目線から販売製品を選ぶ時のポイントなどについてお話を伺いました。
60代以上のご利用者が多い「大人のためのスポーツクラブ」
セサミスポーツクラブ三鷹は、フィットネスを行うスポーツクラブ、スイミングスクール、テニススクール、ゴルフスクールの4部門をもつ総合スポーツクラブです。会員は2,000人ほどで、そのうち男女の割り合いは約1:1です。三鷹という立地もあり、お客様の年齢層は平均で55歳と比較的高く、中でも60~80代の方々の元気が目立ちます。クラブがオープンした1993年からずっとご利用いただいている方もいらっしゃいます。また、午前中からお昼にかけての時間帯には若いお母様方も多いです。託児室もあるので、小さなお子様を連れた方でもお気軽にご利用いただいています。就学前のお子様向けのダンスレッスンなどの企画もあるので、親子で通っていただくケースも増えてきました。
スタッフ数も社員の方が多いのも弊社の特徴のひとつ。いつも同じスタッフがお客様をお迎えするので、安心を感じていただいているのではないかと思います。お一人おひとり丁寧に対応し、長く続けていただけるようなスポーツクラブを目指しています。「大人のためのスポーツクラブ」というのが一つのコンセプトなので、隠れ家的にご利用いただけるとうれしいですね。
細かい変化を生み出すことが重要
私個人の話となりますが、お客様にお出ししたメニューをやっていただく上で、その日のうちに変化を感じていただく、運動したことによる効果を体感していただくことを意識しています。
人間の脳は変化を感じるからこそ活性化します。さまざまな刺激を外から取り込まずに慣れた運動ばかりしていても、脳への刺激が薄く、運動の効果も上がりません。1回のトレーニングやプログラムの内容では大きな変化を起こすことはなかなか難しいので、毎日の指導やアドバイスの中で、新風を入れていくことが大切だと思っています。物販の面でもそれは同じで、できるだけお客様に変化をうながせる製品を取り入れていきたいですね。今までは、ベストセラー製品を選んで入荷することが多かったのですが、今後はベンチャー企業や小さなメーカーの製品にもアンテナを伸ばし、良い製品を見出せればと思います。
新しい商品を知るきっかけは、周りの方々からの口コミから、というパターンが多いです。最近は「フィットネス交流会」という、フィットネス業界にかかわる人々の集まりの中でご紹介いただくことも増えてきました。各種メーカーの方や個人経営のインストラクターさんなど、異職種のお話が聞ける貴重な機会になっています。あまり展示会などでは知ることのできない、中小メーカーの商品を知ることもできます。そうして知った製品を、帰ってきてから調べるというパターンで製品を探すことが多いですね。その後、メーカーに連絡を取って打ち合わせを開くこともあれば、すぐに注文することもあります。