フィットネス施設の仕入・販売促進【動向解析②】

文: 朝倉新
スポーツ流通.COMでは一般流通だけでなく専門施設、パーソナルジム、接骨院、個人経営店など様々な要望に応える仕入と販売促進方法の御提案をしています。本コラムでは仕入れ担当者と店舗スタッフの皆様が今すぐ使える販売促進テクニックを掲載していきます。

【フィットネス市場の動向解析②】

前回フィトネス市場の動向を記載(抜粋掲載)しましたがデータから予測する具体的な販売促進の方法を考えてみたいと思います。

参考1:売上高データ
◆有料プログラムや指導員派遣、受託事業など、プロショップ事業を除くその他売上は微増傾向にある。

上記の売上高データは記載通り会費収入です。
大きい考え方として人口が減っていく日本という市場、地域に住んでいる住人と属性の絶対数。大手企業は当然、新規出店前に市場規模をマーケティング調査しているので、収支計画として利益を見込めるとこにしか出店しませんが継続と発展を考える上では会費収入だけでは不十分だと理解して会費以外の収入源を確保する為に下記参考データのような

参考2:消費動向
◆ペアストレッチ、パーソナルトレーニング、加圧トレーニング、ピラティス、デイスパやカルチャー系プログラム(例えば、バレエ、社交ダンス、ハワイアンフラダンス)など有料のプログラムを受ける人が増えてきている。
◆サプリメント(機能性補助食品)やミネラルウォーターなどの飲食物を摂る人が増えている。
◆クラブが館内で製造する高濃度水素水や海洋深層水を飲む会員も増えてきている。

会員の方のニーズを満たす高品質サービス提供による“顧客単価”の増加が必須だと様々なサービスプログラムを開発しています。

もう少し具体的な例としては

参考3:サービス生産向上
◆優れた技術・知識を持つフリーのインストラクター・パーソナルトレーナーに育成機会(ユニバーシティ機能)や職務拡充(エージェント機能)を提供し、満足度を高めようとする動きが見られている。
◆一部のプログラムを自社で開発せずにアウトソースまたはコラボレーションにより開発する企業がある。
◆生活習慣病またはメタボリック症候群予防・ダイエットなどのニーズに対応した食事あるいはサプリメント付のプログラムを開発(提携)・販売するクラブが増えてきている。

上記のような取り組みも実施している企業が増えています。
その理由としては先程の参考2:消費者動向で求められているプログラム開発には時間と費用が当然掛ります。

例えば自社オリジナルの運動プログラムを開発するのであれば、プログラム作成をプロフェッショナルに依頼する費用、自社インストラクターに研修や勉強会の費用、広告を使ってプログラムの認知と集客する宣伝費等々

最初に投資した費用が回収できる保証もなく、投資リスクが高くなってしまいます。

ですが参考3のようノウハウを持った企業と組むことで投資費用を極力少なして数多くのトライが可能です。

ここで一つスポーツ流通.COMを使用した施設の販売促進方法事例の紹介

“無料セミナーと催事販売の組み合わせ”

サプリメント、健康食品、飲料水であれば栄養講座の無料セミナー開催
・膝、関節痛に悩む人必見!
・夏までに減量実現!
・もっと筋肉をつけたい人向け etc

成分の名前は聞いたことがあるけど体にどう良いのか?
そもそもサプリメント、健康食品は自分にとって摂る意味があるの?
いろいろ種類があるけど何がよいの?

栄養アドバイザーやサプリメントに知識のある専門家が、お客様の普段疑問に思っていた質問に応える場所をつくることで既存のお客様のクラブへの満足度も高まりますし、催事販売と組み合わせることで商品の販売促進にも繋がります。
※スポーツ流通.COMではセミナー企画から講師手配までトータルでサポートが可能です。

また、企業タイアップの方法としては既存のお客様の満足度を上げるだけでなく下記のように

参考4:集客及び新規顧客開拓策
◆集客戦術としては、見学者への「測定・カウンセリング・評価」と「体験利用」および「会員紹介」が主流になりつつある。体験利用は1回だけでなく、数回または一定期間に設定するところが増えている。
◆館内セールスや入会見込者向けのイベントなど「接点」を見直す動きが見られるようになってきている。

新規顧客開拓としても体験イベント申し込みや入会特典としての“商品プレゼント”など最初のアプローチとしてのイベント企画・商品利用などの提案と広報活動の協力も可能です。

スポーツ用品仕入れ・催事販売担当者と店舗スタッフの方は是非企業との積極的なイベント・プログラム開発に積極的にチャレンジしてはいかかでしょうか?

次回はフィットネスジムの事業環境の変化をテーマに掲載予定です。

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この記事の著者

朝倉 新

朝倉 新

株式会社Keep up 代表取締役
一般社団法人アスリートエール理事

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