店舗・施設運営に関しては売り上げの向上策だけでなく既存の運営コストを削減することも重要な課題です。サービスの質を落とすことなく効率的な施策例を記載していきます。
前回も記載しましたが、コスト削減の考え方としては
100万円の利益(純利25%と仮定)を上げる場合は
400万円の売上-経費(仕入・人件費・設備費等)300万円=100万円の利益
のように、利益を上げる以上に重要な位置づけにあります。
今回は【整体・接骨・鍼灸院】のコスト削減方法になりますが
利益の出ている企業と利益が出ていない企業の違いはどこにあるのでしょうか?
ある整体院団体の理事と直接御話をした際に2:8の法則があてはまることお聞きしました。
2:8の法則(別名パレートの法則)とは
・ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
・商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。→ロングテール
・売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
・仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
・故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
・所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。
・プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
・全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。
上記の事例のように割合を示すことです。
今回の【整体・接骨・鍼灸院】についても全体の2割が上手くいき、8割が苦戦している状況があるということです。
その違いを生み出す最大の要因はどこにあるのでしょうか?
・資金不足?
・技術不足?
・設備不足
・人材不足?
・宣伝、広告不足?
Etc…
では、上記が改善した場合繁盛店になり、利益が増えるイメージはありますか?
融資で5億円入り
新たな技術研修制度と最新の設備を入れて
優秀な人材を確保してTVCMを打つ
なにか腑に落ちないのではないでしょうか?
苦戦している企業の特徴は原因を外部に求め
既存のルーティンワークをこなすことで精一杯になっていることです。
このままでは現状維持を続けることしか出来ないと
内心わかっていながら目の前の仕事を優先してしまい来年も再来年も同じことをしている。
今の時代続けることが出来るだけでも非常に素晴らしいことではあるのですが
競合店舗の新規出店や新たな顧客が集客出来なければ少しずつ段々に苦しくなってきます。
では、逆に上手くいっている企業の特徴は
・事業計画がある(マーケティング能力がある)
・課金モデルが構築されている
・仕組み化が出来ている
全て重要なのですが、苦戦企業との違いは現状を理解した上で発展する方法を常に考えて実行する点です。
こちらも以前の記事で掲載しましたが箱型ビジネスの利益には限界値があるので
収益を増やすには施術以外の収入(新たな課金モデル)
店舗運営を仕組化して店舗数を増やす
上記が考えられます。
既存が1店舗だから仕組みが必要ないかといえば答えはNOです。
院長が常に留守でもお客さんが増えてスタッフもやりがいを持って接客して利益を上げているところは沢山あります。
余談が長くなりましたが経費削減の仕組化としては
【消耗品のコスト削減】
・ベット
・治療器
・テーピング
・マッサージオイル
・飲料水
等々
仕入問屋毎に商品の卸値が変わるので高品質で一番良いものを最安値で購入することで現在の消耗品に掛る費用の削減が可能です。
※スポ流モールは登録無料で各商品の卸値が観覧可能です。
WEB決算可能で掛け売りにも対応しています。
常に良いものを低価格で仕入れることも立派な経費削減の仕組化です。
年間で100万円違えば5年で500万円の現金収入と同等です。
今回の記事の内容を参考に施設運営の方向性を考えるきっかけになって頂ければと思います。
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