今注目のサプリメント素材SAMe(サミー)含有酵母の効果と期待

ヨーロッパ、アメリカではサプリメント素材として大ブーム?!これから日本でも流行の兆しSAMe(サミー)含有酵母に期待できる効果と期待とは。

注目の新成分を解明!
サミーは、正式名称を「S-アデノシルメチオニン」といい、メチオニンとエネルギー源であるATPが結合した形をしています。メチオニンは硫黄を含んだアミノ酸の一つではありますが、体内で合成することが出来ず、外部から補給する必要があるため、「必須アミノ酸」に分類されます。ATPは体を動かす時のエネルギー源となる物質で、ATPが分解され、ADPに変化する過程でエネルギーが発生し、筋肉が動く仕組みになっています。この2つの物質が合体したサミーは高エネルギー化合物で、関節や肝臓、脳の健康を保つ食品成分として脚光を浴びつつあります。
サミーはもともと私たちの体内に存在しています。60兆あると言われている細胞のひとつひとつで絶えず生み出され、消費されています。特に肝臓と脳に多く、それぞれで重要な役割を果たしていることが明らかになっています。
生体内でサミーが働くとき、その形を変えて効果を発揮していきます。どのように形を変えていくか示したものをサミー回路と呼びます。この回路の途中で、サミーは多彩な生理作用を発揮するのです。現在、わかっているだけでも数百種類の生体反応に関わっているとされ、今後もっともっと多くの反応に関与していることが明らかになっていくかもしれません。
サミーの生体内の効果は、「メチル基供与体」としての反応からくるものと、「ポリアミン変換」を促す働き、そして「硫黄移動経路」への直接的な働きかけによる3つの要素から成ると言われています。それぞれ、生命活動の根幹を支える重要な反応で、サミーはこれらの必要不可欠な反応を支える大切な物質です。サミーが不足することで、変形性関節症や肝機能障害、うつ病等を発症するリスクが高くなると言われています。
サミーは1950年代初頭にその構造が明らかにされ、ヨーロッパでは1970年代から抗うつ病の治療薬として広く知られるようになりました。一方、アメリカでは、1990年代に、関節や脳の働きを高める機能性食品として爆発的にヒットし、健康食品で確固たる地位を築いています。日本では、耳慣れないサミーですが、2008年にやっとサミーが機能性食品としてデビューたからでしょう。これから脚光をあびること、間違いありません。
サミーですが、実は、S-S型とS-R型の2種類存在するのです。このうち、人体に存在し、効果が期待できるものは、天然型のS-S型だけです。サミーを選ぶときは、S-S型のものを選ぶことが重要ですね。
S-R型は、化学合成されたものに混在することが多く、例えばヨーロッパで医薬品として使用されているサミーは合成過程上S-S型とS-R型が半分ずつ存在しています。これに対し、アメリカで利用されているサミーは、天然の清酒酵母にサミーを貯め込んだ形の酵母型サミーなので、S-S型のみを摂取することができます。このため、サミーを摂るときは、天然のS-S型が摂れる酵母型サミーをお勧めします。
また、酵母型サミーには嬉しい特典もあります。S-S型のみを摂取することが出来るだけでなく、化学合成して作られたサミー塩に比べて、体内への吸収性が格段に高いということがポイントです。人工腸膜を使用したテストによると、酵母型サミーがサミー塩に比べ、なんと2.5倍も吸収率が高いことが明らかとなりました。酵母型サミーが天然由来のもので、体との馴染みが良いと考えれば、この結果もうなずけるでしょう。本来の吸収性により近い形で吸収出来るということは、体内での利用率も高く、効果の面で優れているともいえるでしょう。

関節痛 SAMe

関節痛に対する効果?グルコサミンを超えるパワーとは。

1)変形性関節症という病気

・変形性関節症とは

変形性関節症は、加齢や肥満、激しい運動、重労働などによって、関節にダメージを受け、痛みや炎症が起こる状態です。日本では700万人の患者がいるとされています。全身のどこの関節でも、変形性関節症が起こる可能性がありますが、特に問題となる膝関節の円形生関節症について取り上げます。

・関節のしくみ

関節は、骨と骨のつなぎ目の部分です。
本来この部位はとても柔軟性に富んだ構造をしています。2本の骨の先端はそれぞれ軟骨と呼ばれる柔らかい骨で覆われ、これが関節の後ろ側にある半月板とともにクッションの役割となって膝にかかる衝撃をやわらげているのです。
加えて、軟骨と軟骨の隙間を満たす関節液が潤滑油の役目を果たし、膝関節のなめらかな動きを生み出しています。
ところが、激しい運動や肥満によって膝に継続的に強い負荷がかかると、膝関節の軟骨が磨り減り、半月板も損傷しやすくなります。
また、加齢によっても軟骨成分は減少していくことが知られています。老齢期に突入すると、軟骨成分の作り出す軟骨細胞は、若い頃の生産力を失うため、軟骨は以前の成分量を維持できなくなるのです。
軟骨や半月板は神経が通っていないので、最初のうちは自覚症状がほとんどありません。痛みを感じたり、膝に水がたまり始めた時は、すでにかなり症状が進行しています。
立ち上がった時や歩き始めに膝に違和感を覚えるようなら要注意。放っておくと痛みはどんどん激しくなり、歩くことが困難になるほか、しゃがんだり、正座したりといった姿勢がとれなくなります。

・薬物療法は副作用のリスク

変形性関節症は、初期の段階であれば、運動療法と理学療法で痛みを和らげることができます。この2つで痛みが改善されない時は、薬物療法を併用するのが一般的です。
薬物としては、一般的な鎮痛剤のほか、非ステロイド生抗炎症薬、シクロオキシナーゼ-2阻害薬が使われる場合もあります。
抗炎症薬は、痛みを抑える効果は高いものの、関節そのものを修復する力はありせん。ですから、根本的な治療とはなり得ない対策療法でしかありません。また胃腸障害などの副作用のリスクが高いのも難点です。
そうしたリスクを心配せずに、変形性関節症とうまく付き合っていく方法として、SAMeは注目されています。SAMeは非ステロイド性抗炎症薬に劣らない効果が期待できるとともに、副作用のリスクがほとんどないのが特長です。

2)サミーが関節症の痛みを除去

・「ひょうたんから駒」の発見

変形性関節症に対するサミーの研究がスタートしたのは、1978年のことです。
当時、ヨーロッパでは、サミーはすでにうつ病の治療薬としての使用が開始されていました。うつ病の患者さんたちにサミーを摂取してもらっていたところ、うつ症状の改善に加えて「関節の調子も良い」という声が多く聞かれる様になりました。
そこで、変形性関節症の人を対象にサミーを摂取してもらったところ、非ステロイド性の医薬品と同等の効果が確認されたのです。その後、研究調査はより深められ、以下の様な素晴らしいデータでサミーの効果が確認されています。

・抗炎症剤に勝る効果

2万2千人の変形性関節症の患者さんを2つのグループに分けて、一方にはサミー。もう一方には非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)を毎日投与した研究所では、双方とも同等の効果が確認され、持続力ではサミー摂取群が優っていたと言います。
また、45人の変形性膝関節症の患者さんを対象とした二重盲検試験では、対象者を2グループに分け、一方にはサミーを、もう一方には非ステロイド性抗炎症薬であるピロキシカムをそれぞれ84日間毎日撮ってもらいました。その結果、両フループとも同等の効果が見られたと報告されています。36人の患者さんを2グループに分け、4週間にわたってサミーまたは非ステロイド性抗炎症薬であるイブプロフェンをそれぞれとってもらった研究も紹介しましょう。
それによると、朝のこわばり、動作時の痛み、関節鳴り、腫れ、関節可能域の制限について、やはり双方とも「同等に有効」である事が明らかにされています。
他にも、非ステロイド性剤とサミーが同等の効果を示した研究データはいくつも出ていて、その中には、サミーの方が副作用が少ない事を報告しているのもが複数あります。
以上の実績から、サミーがいかに効果的であるか、ご理解いただけたのではないでしょうか。

・サミーの硫酸基が軟骨成分を活性化、軟骨の構造

変形性関節症に対するサミーの素晴らしい有効性を前項で紹介しました。ここでは、サミーがなぜそのような作用を発揮するのか、そのメカニズムの代表例として、関節軟骨の合成を促す効果を紹介します。
軟骨は、コラーゲンという柔軟性のある繊維性タンパク質と、その隙間を埋めるヒアルロン酸やプロテオグリカン等でこうせいされています。
このうち、プロテオグリカンは、タンパク質に硫酸化グリコサミノグリカンという等の鎖が結合して作られています。プロテオグリカンは体のあらゆる部位に存在し、保水性に優れているという特徴があり、軟骨ではみずみずしさ、ぷるぷるとした正常を生み出しています。そのみずみずしい正常が軟骨の弾力性を保持させています。
軟骨のプロテオグリカンは、軟骨細胞内で生成されています。関節対応のサプリメントであるグルコサミンやコンドロイチンは、このプロテオグリカンの構成成分の一つとして活躍します。しかしながらそれらの成分が十分に活躍するためには、不足しセイル成分があるのです。それは硫酸基と呼ばれるものです。この硫酸基を充足させる成分こそが、サミーなのです。

・関節軟骨を増加する効果

サミーは関節軟骨の合成を促進します。サミー回路中での「硫酸移動経路」では、サミーが代謝分解されます。経路上で代謝されたサミーの一部は生体内で最重要抗酸化物と言われるグルタチオンとなり、抗酸化や解毒作用によって生体内から不要物を除去する働きを担います。サミーの他の一部は分解され、その結果、硫黄基が生じ、硫酸基が生成されるのです。

3)グルコサミンより高い効果

サミーの軟骨合成効果を示す実験があります。
老齢な牛の関節から取り出した軟骨細胞にサミーを東予市、硫酸化グリコサミノグリカンの合成量を比較したものです。
軟骨中の硫酸化グリコサミノグリカンは、加齢とともに合成量が減少します。当然、老齢の牛の軟骨細胞も同様ですが、それをどこまで増やすことができるのかを調査しました。
結果、わずか0.0052μgの投与でも、硫酸グリコサミノグリカンの合成量は9%も向上しました。その効果は、サミーの投与量が多いほど高まります。
同時に行われたグルコサミンと比較すると、驚くべき効果を示したのです。

・グルコサミンを超えるパワー(グルコサミンと比較した実験)

関節軟骨のプロテオグリカンを増やす食品としては一般的にグルコサミンがよく知られています。
グルコサミンは、プロテオグリカンが体内で合成される時、一つ手前の段階で生じる前駆物質です。これをサプリメントとして積極的にとると、プロテオグリカンの生成に役立つのは確かです。
実はサミーには、このグルコサミンを上回るパワーがあるのです。
前出の老齢の牛を使った実験では、サミーはわずか0.052μgで硫酸グリコサミノグリカンの合成量を9%も増やしました。
一方、グルコサミンは、5μg投与しても、硫酸グリコサミノグリカンの合成量の上昇は6%にとどまりました。
つまり、サミーは、グルコサミンの1/1000の量で、硫酸グリコサミノグリカンの合成量を1.5倍も高めたのです。単純に比較すると、サミーの効果は、グルコサミンのおよそ1500倍も高いと言えるのです。
加えて、サミーとグルコサミンを一緒に投与すると、効果がさらに高まることが明らかとなりました。
グルコサミン5μgとともに、サミー0.0052μgを投与したところ、りゅうさんぐるこさみのグリ間の合成量は25%も向上したのです。
前記したように、グルコサミン単体では6%、サミー単体では9%の向上でした。ところが、両者を一緒にとると6%+9%=15%ではなく、その1.5倍の25%になったというわけです。これは、シナジー効果(相乗効果)と呼ばれるものです。
グルコサミン単体で投与した場合と比べると、サミーを併用することで4倍以上も合成量が高まったことになります。
このように、サミーはグルコサミンの「力を底上げ捨効果があります。両者を一緒に摂取することでプラスαの効果が期待でき、食べ合わせを考える場合、相性の良い成分同士といえます。

・分解を抑える効果も高い

サミーは、軟骨の合成を促すだけでなく、分解も抑えることが明らかにされています。
軟骨由来のプロテオグリカンにそれを分解する酵素を加え、どこまで分解が抑えられるかの研究が行われています。比較物質は⑴グルコサミン単体⑵グルコサミン+酵母型サミー⑶グルコサミン+化学合成サミーです。
結果は、グルコサミン単独より、サミーを加えた時の方が、明らかに軟骨の分解が抑えられました。そして酵母型サミーと化学合成サミーで比較すると、公募型サミーを加えた時の方が10%以上効果が高くなりました。

・コンドロイチンとも好相性

もう一つ、グルコサミン&コンドロイチン製剤にサミーを加えた場合のデータもあります。同研究では、変形性関節症の患者さんの大腿骨から抽出した軟骨細胞を用い、その合成活動に与える影響をみています。
結果、グルコサミン&コンドロイチン製剤にサミーを加えて投与すると、軟骨細胞の合成が228%増加することがわかりました。これは、グルコサミン&コンドロイチン製剤を単体で使った時の3倍以上の数値です。

・多方面から関節軟骨を守る

サミーは硫酸鬼の提供者という以外の側面からも、関節症の痛みを提言したり、関節軟骨の生産を活発にすることに関係しています。
例えば、サミーはポリアミンの合成を促進します。これは細胞を元気にする効果があり、軟骨細胞も例外ではありません。
また、サミーは年骨や滑液の生成を促す信号を発信する働きがあることも知られています。
さらに、変形性関節症の進行には炎症も関係していますが、サミーは炎症抑制にも役立ちます。炎症が起こる原因はいろいろあります。その重要な引き金の一つである参加という現象に対し、サミーは抗酸化作用を発揮します。
このように、体内におけるサミーの働きは実に多彩であり、その多彩さが稀なる効果を支えているのです。

二日酔い対策 SAMe

肝臓機能を上げて二日酔い対策 / 代謝向上にも効果を発揮!

1)肝臓を元気にする特効食品

・肝臓は肝心カナメの臓器

サミーは、肝臓で最も多く生産、消費されています。生産量・消費量がともに多いということは、肝臓の働きにサミーが深く関わっている証です。
実際にサミーは、肝臓でも大きな役割を担っています。
肝臓は、体の中の化学工場とも呼ばれ、食事で摂った栄養素を生体内で活用できるように変換・貯蔵し、消化液(胆汁)の分泌、血液の調整、有害物質の解毒など、生命維持に欠かせない役割を一手に引き受けています。
肝臓が担っている働きは500以上とも言われ、沈黙の臓器と呼ばれてはいますが、いかに重要な臓器かお分りいただけましたでしょうか。

・サミー由来のグルタチオンの力

サミーを摂取すると、体内で一部がグルタチオンに変化します。このグルタチオンは、肝臓の解毒作用を強力にサポートします。肝臓にある刻子などの有害物質が入ってくると、グルタチオンが有害物質と結合して、そのまま体外へ持ち出してくれるのです、二日酔い、悪酔いの予防に、サミーは最適と言えるでしょう。

・臨床試験のデータ

サミーの摂取で体内のグルタチオンが増えることは、次のような研究で明らかにされています。
アルコールによる肝機能障害とアルコール以外の肝機能障害の患者さんに、それぞれ1日200mg、半年間にわたってサミーを摂ってもらうという実験があります。結果は、サミーを摂取していた患者さんは、非摂取の患者さんに比べて、体内のグルタチオン量が明らかに増加していたと報告されています。

・抗酸化作用が肝炎を抑制

サミー由来のグルタチオンは、肝炎の引き金となる参加の抑制にも役立ちます。参加とは、有害な物質である活性酸素が生じ、本来体にとって有益な物質や細胞が変性してしまう現象のことです。
肝臓は、体内でも活性酸素が発生しやすい部位で、肝臓の働きである有害物質の処理が行われるたびに、副産物として大量の活性酸素が生み出されてしまします。
通常、健康な人の肝臓では、活性酸素と共に、それを瞬時に消去する抗酸化酵素もたくさん産生されているため、問題となりません。
しかし、なんらかの原因で活性酸素が通常以上に発生したり、抗酸化酵素の産生が不十分だと、肝細胞が酸化されて大きなダメージを受けます。
ウィルス性肝炎を含め、急性・慢性の肝炎は、こうした活性酸素の暴走が直接の引き金と言われています。
サミー由来のグルタチオンは、活性酸素を除去するために体内で生み出される酵素(グルタチオンペルオキシターゼ)の元となる為、強力な抗酸化作用をもちます。
体内で生産されるグルタチオンのうち、半分は硫黄移動経路から生成、つまりサミー由来なのです。サミーを積極的に補給することで、グルタチオンの体内生成量を増やすことができます。
また、グルタチオンが生成される硫黄移動経路では、肝臓の活性化や抗酸化に役立つタウリンというアミノ酸も共に生成されます。加えて、サミーはポリアミンの合成も促すことから、傷ついた幹細胞の回復にも役立つ、肝臓のパートナーとも言える成分でしょう。

・動物実験&臨床試験のデータ

動物実験では、人工的(エタノール投与、四塩化炭素投与)に誘発した肝機能障害が、サミーの投与によって緩和されることが確認されています。
また、胆汁うっ滞症(胆汁の流れが悪くなる症状)の患者さんにサミーを毎日摂取してもらったところ、サミーを摂取していない患者さんに比べて明らかに効果があったというデータもあります。

うつ病 薬 SAMe

日本のメンタルヘルスケアを解決に導く脳内作用

1)脳の中でも多彩な効果を発揮

・血液脳関門を通過する

脳の動きを健康に保つ上でもサミーの存在が不可欠です。
サミーはもともと、脳の中でも多く生産されています。注目すべきポイントとしては、食事やサプリメント、薬等からサミーを摂取した場合でも、脳の中へのすんなりと入っていくことができるのです。
脳というのは体の司令塔として、極めて重要な働きをしおり、極めてデリケートな部分である為、脳の中に取り込まれることのできる成分は脳に必須の物質のみに限られます。
脳の入り口には血液脳関門と呼ばれる関所があり、脳に必要でない物質は通過することができません。しかし、サミーは、この血液脳関門を通過することができる、つまり脳に必須な成分であり、サミーを外部から補給することを脳が歓迎していると解釈できます。サミーが脳関門を通過することが判明したのが2002年と最近の出来事です。

・脳の中でのサミーの働き

実際に、サミーは脳の中でどのような働きをしめすのでしょうか。
第一に、サミーはメチル基供与体として脳の神経伝達物質の生成に関わっています。次に紹介するドーパミン、セロトニンはその代表例です。
第二に、サミーの抗酸化作用は、脳のダメージを防ぐ上でも効果的に働きます。脳の中で大量の活性酸素が発生すると、脳の神経細胞の働きが低下したり、大量に死滅したりします。サミーを日常的に補給していると、そうした神経細胞のダメージを押さえられると考えられます。
第三に、サミーはポリアミンの合成を促すことから、これも神経細胞の保護に役立つと推測されます。

・うつ病の回復を助ける

脳に対するサミーの効果はかなり以前から知られていました。
ヨーロッパでは、1970年代から、サミーをうつ病の治療薬として使用していたのです。
281名のうつ患者さんを2グループに分けて、一方には抗うつ薬イミプラミンを、もう一方にはサミーをそれぞれ6週間摂取してもらった二重盲検法の試験データがあります。この結果、イミプラミン投与群が22%の改善率であったのに対し、サミー投与群は66%の改善率にまで達したのです。
また抗うつ剤SSRIで治療中の重いうつ病の患者さんにサミーを摂取してもらった研究でも、50%が軽快し、44%は劇的な改善を示したと報告されています。

・効果のしくみ

うつ病に対するサミーの効果は、多方面から発揮されると考えられています。
葉酸が欠乏する葉酸欠乏症は、脳の中のサミー濃度を下げることが動物実験で明らかにされています。葉酸欠乏症の人は、うつ病にかかりやすく、膵液中のドーパミンとセロトニンの代謝物質濃度が低いことが知られています。予測ではありますが、葉酸欠乏症によりサミー不足になったため、ドーパミンセロトニンの利用効率が減少し、うつ症状を発症すると考えられます。
ドーパミンとセロトニンは、どちらも脳の中で神経伝達に使われている物質です。ドーパミンは集中力ややる気を生み出す力があり、セロトニンは精神の安定に欠かせない役割を持っています。これらの神経伝達物質が不足した場合、精神が不安定になり、精神機能の低下だけでなく、うつ病のきっかけになることもあるのです。
サミーはメチル基供与体として、ドーパミンやセロトニンに代表される脳の神経伝達物質の生成に関わっているため、その効果が注目されているのです。
また、サミーのポリアミン合成促進効果や抗酸化作用も、うつの回復に有効に働くと考えられます。

・アルツハイマー症への効果

認知症の代表であるアルツハイマー症は、グルタチオンが脳の中で使用されずに蓄積されていることがあります。それが症状の進行を促す大きな要因となっている可能性も指摘されています。グルタチオンが蓄積する理由は、グルタチオンを消費する酵素が働かないためです。グルタチオンが本来の抗酸化作用を発揮しないため、活性酸素などの酸化物質が代謝されずに体内を傷つけ、結果として脳内ではアルツハイマー症状の原因物質が増加、症状が進行してしまうのです。これを解消するのがサミーです。
サミーにはグルタチオンを上手に働かせる役割があります。セミーを摂取して体内のサミー濃度を上げることで、グルタチオンの酵素が活性化され、グルタチオンが消費されます。と同時に、活性酸素も除去され減少します。
サミーに代謝によりグルタチオンになるだけでなく、グルタチオンの消費にまで直接関与しているのです。以上のことから、サミーはアルツハイマー病への効果も期待されています。

SAMe(サミー)含有酵母の効果的な利用法をまとめ

・サミー食品を選ぶときのポイントは?

サミーには、S−S型とS−R型の2種類があります。サミー本来の活性が期待できるのはS−S型(活性型)のほうです。食品としてサミーを摂取する場合はS−S型が保たれているものを選ぶことが重要なポイントとなります。特に、酵母型サミーには、ヨーロッパで医薬品として利用されている化学合成されたサミーの役2倍のS−S型サミーが含まれています。
サミー食品を購入するときは、「酵母製品」等明記してあるのものを選ぶと良いでしょう。

・一日の摂取量の目安はどのくらい?

サミーの摂取目安は、一般に1日50mg以上とされています。
安全性試験では、1600mgという大量投与でも、重篤な副作用は報告されていません。
そうした点から考えると、関節や肝臓に問題を抱えている人がサミーを利用する場合、1日の摂取量としては100mg〜400mgが目安となります。
一方、健康な人が、変形性関節症や肝障害の予防にサミーを利用する場合は、1日50mgから始めることをお勧めします。

・体内で合成されるサミーを摂取する利点は?

サミーは、食事でメチオニンを補給すると、放っておいても体内で自然に合成されます。
メチオニンは、果物や野菜、肉、豆類など、一般の食品に広く含まれているので、よほど偏った食生活をしていない限り、欠乏する心配はありません。
しかしながら、メチオニンを材料に体内でサミーを合成する場合、ATPつまりエネルギーが消費されます。一方、サミーそのものを摂取すると、エネルギーを温存しながらサミーを増やすことができます。つまり、体内のサミーを増やすには、サミーを摂取することが体にとって一番負担がないのです。

・サミーの食品としての安全性は問題ない?

サミーはもともと体の中で作り出される物質であり、その安全性の高さには定評があります。特に酵母型のサミーは、人類が紀元前から食生活に活用してきた酵母が利用されていますから、食品としての安全性は間違いありません。
実際に、これまで実施されているサミーを用いた臨床試験データをみても、重い副作用は報告されていません。
ただし、妊娠中・授乳中の方、持病があって薬を服用中の方は、念のため必ず医師に相談してからサミーを利用するようにしてください。

・サミーと相性のいいサプリメントはある?

サミー単独で効果を発揮するだけでなく、別の物質の効果をパワーアップする働きがあるのも大きな特徴です。
サプリメントの中で特にサミーと相性がいいのが、グルコサミンとコンドロイチンです。グルコサミンは、変形性膝関節症にいいサプリメントとして知られていますが、サミーの効果はそのグルコサミンの効果をはるかに上回り、さらに、サミーとグルコサミンを一緒にとると、グルコサミンの効果が4倍も底上げされることも確認されました。
サミーとして効果的な目安量を日常的に摂取しながら、グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントを上手に併用するのも良いでしょう。

SAMeの効果についてトレーナーの声

「SAMe含有酵母には、特に興味があります。ストレスの解消に運動が果たす役割や、運動指導者の笑顔や元気の貢献は小さくないと思います。そこにSAMe含有酵母により内面からのケアをすることで、相乗効果が起こると考えております。」

SAMeの効果についてトレーナーの声

「SAMe(サミー)の効果は私も体感もしています。アルコールが残りにくいので、飲みすぎちゃった次の日でも身体が楽です。また、お肌のキメが細かくなったように感じます。」

SAMeの効果についてスポーツ選手の声

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